楽譜に書いてあることを「見る」って?

先日の長女の最後の体育祭。

土曜日の保護者様には振替のご協力をいただき感謝しております。

暑かったので時間は繰り上げになりましたが、苦戦していると言っていたダンスもビデオに収めることができましたし、何よりニコニコして活動している姿を見られてて親としては大満足でした。

 

さて、先週のレッスン🎶

暑い中お休みの生徒さんもおらず、皆さん集中して励んでいました。

この週は「楽譜をよく見ながら弾く」ということを数名の生徒さんに話した気がします。楽譜を「見る」といっても「どこまで見ているのかということがポイントになるかと思います。

 

例えば、ドレミの音符の読み方はばっちりですが、指の番号を見落としてしまう…というのは小さなうちは特によくあります。

この時点で最低でも一度に2つの情報を子どもたちは処理しなくてはならないわけですね。

さらに拍子は?調は?…なんて広げていったら譜読みの段階で「気をつけなくちゃいけないことが沢山で大変だ💦」ということに。そう考えるとピアノを習っている子ってその情報処理能力を考えただけでもかなり鍛えられますよね。

 

みんなが二の次にしたくなる指の番号…。指運はその曲を流れよく弾くためによく考えられてつけられています(もちろん曲により楽譜通りでない時もありますが)。

ですから数字を守るのは面倒かもしれませんが、結果的に、いつも決まった指で反復した方が次にくる流れを捉えて易くなります。

またよりなめらかな音色で弾けるようになります。

同音が続く場合には指をかえるだけて音色も変化させることができたり…とりあえずの指で慣れてしまうと後から直すのにかなり時間がかかる時もあるので、気を配りたいところですね。

 

また指番号以外にも楽譜に書いてあることを隅々まで虫眼鏡で見る気持ちでながめてみてね、とみんなに繰り返し伝えています。

楽譜から情報を読み取る作業は言い換えるならば「素敵に弾くための宝探し」でもあるわけです。

ですから、小さなうちから腰を据えて眺めてみる習慣が身につくと良いなと思っています。

但し楽譜に書いてあることは解釈の一部に過ぎません。

そこから作曲者の時代背景や作曲した当時の思いなどを想定し、さらにそこに演奏する人の感性も相まって初めて音楽になります。

それだけに、新しい曲に入ったらまずやれることは楽譜に書いてあることを丁寧に見ながら弾くことです。

当たり前のことだと思われがちですが、これがなかなか出来るようで出来ていない。

だからこそ、そういうことを知るためにレッスンがあるのだと思います。

だいたい曲がわかってしまうと、聴覚優位の子はなんとなく、鍵盤ばかり見て弾いてしまいがちなのですが実は非常にもったいない練習の仕方に💦

とはいえ、あまり難しく考える必要もなく、私も生徒さんが新しい曲に入った週には「楽譜にどんなことが書いてあった?みんな見つけられた?」という感じでさらりと投げかけるようにしています。

そういうレッスンの繰り返しの先に、自ら宝探しの旅に出かけて音に変えていこうとする姿が待っているのかもしれません。

 

 

2020年9月8日 | カテゴリー : ピアノのこと | 投稿者 : 織田ピアノ教室