「わたし、おうちでね、すぐに弾けなくて泣いちゃったの」
「全部今週のうちにできるようになりたかったから」
ピアノ歴がもうすぐ一年になる生徒さんが教えてくれました。
レッスンでは楽しさが伝わってくるようないきいきした音が教室に響きました。
だけど、おうちでは頑張っていたのだな。ポジションが変わって指もこんがらがりやすかったんだろうな。でも、頑張り屋さんだから形にしたくて泣けてきたのかな。
おうちでの様子が目に浮かぶようでした😌
そうなりにくいようにレッスンで導くわけですけれども、おさらいまでに日にちが経ってしまったり、初めてのポジションの曲に入った時などはそんな日もあるかもしれません。
日頃から、練習に時間をかけるお子さん、目標設定がしっかりしているお子さんほどそういうものだと思います。
そこで私からはこんなことを一緒に考えました。
まずYちゃんが泣けてきたのはどうしてか、簡単なイラストや文で確認しました。
そしてそんな時に悔しくて、もやもやして出てきた涙は良い涙であること。
だけど泣けてしまうその時は悲しいことは確かだから、次にそうなった時の秘策も2人で話し合ってみました♪
1ステップだけの期間→ゴールの道しか知らないとしたらそこにはある意味脆さがあります。それに取り組むお子さん自身もつらくなってしまいます。
でもそれが7つのステップでゴールにたどり着けば良いことを子どもたちが予め知っていたとしたら。
随分気楽だし、楽しいですよね。
もちろんケースバイケースで全てにそれが当てはまるかと言えばそうではありませんが
そういうことを受け取る場所がレッスン室であり、そういった「物事への挑み方」を伝えていくのも教室の役割だと感じています。
ここに通ってきてくれている生徒さんたちはまさに十人十色。
そして時にはでこぼこ道。
でもだから私は良いな♪と思うのです。
「スマートに」「立派に」なんかじゃなくても大丈夫で、時にはみんなと同じ船に乗れなくても大丈夫で。
でもみんな可能性も秘めているから、環境の中に程よい緊張感も散りばめながら背中を見守っていきたいと思います。