音を「選ぶ」

 

 

ピアノアドベンチャー「まんげきょう」

 

右手から左手に受け渡す曲は生徒さんたちにとっては難しく感じやすいのもあって、この曲についてはレッスン前に最後まで曲をきいてもらうことも多いです。

お手本演奏は毎回、は控えています。興味を持てるように「毎回」も一つの形なのかもしれないですが、視覚でリズムや音をとらえる力が十分につくように「曲によって」「タイミング」などに気をつけています。あとは、やはり、お手本は音色までお手本になってしまうので。わたしが持っていない感性、表現、音を引き出せないのは残念。〝毎回お手本〟の方が練習するスイッチが入りやすいのですが、『長い目で育つもの』…大事にしていきたいと思っています。

 

この日は、音に色をつけるレッスンだったのもあり、目をつむって聴いてもらいました😌

さらに宿題として持ち帰る前に万華鏡についておしゃべりしたあとで、音に色つけをしました🌈

 

 

ピアノアドベンチャーはこんなところが本当に素晴らしい。

ピアノは鍵盤楽器ですが、実は大きくは打楽器の種類にくくられます。

鍵盤を押すとハンマーがその押した鍵に連動した弦を叩いて音が出るからです。(ですから打弦楽器、なんて言われ方もしますね)

いずれにせよ、他の打楽器と大きく異なるのは音を「選べる」という点。

 

ピアノの音を「選べる」ということってピアノ歴が長い方からすると当たり前のことなのかもしれません。だけど小さなうちは気がつけないことも多いです。

 

わたしもそうだった気がします。

 

先生はたくさんのアプローチで気づけるようしてくださるのですが、小さなうちは何となく「こんな感じかな?」とふわっと受け取っていたことも多かった。

それがレッスンを重ねるうちに、確かなものとして自分の中に落とし込めるようになりました。

 

でも、「そのうちできるよ」に終始するのではなく

 

自分で選べることに

気づいてもらえるように

 

これからも工夫していきたいものです😊

 

 

そういう意味で、ピアノアドベンチャーはその背景として

ピアノ学習者に〝音〟というものを楽しく考えさせる仕組みがしっかりある気がします。

 

 

ちなみに、色を「選ぶ」時のSちゃんは

満面の笑み

 

子どもたちは自分で決めたい、自分でできるようになりたいのだな〜。

 

2025年6月12日 | カテゴリー : ピアノのこと | 投稿者 : 織田ピアノ教室