限られたレッスン時間。
欲張りながらもいつも頭に浮かぶ言葉があります。
〝速やかにに緩やかに〟
これは俳優、司会者である故柳生博さんのお言葉です。なぜ柳生博さん?とお思いになる方もいらっしゃると思うのですが、私はとにかく土いじり、田舎、畑、自然といった方面が若い時から好きでして、そんな人が一時期東京に住むことになると自然好きに拍車がかかるわけです💦
見る番組は草花や登山、畑系(20代前半でも)、週末は大きな緑地公園や〇〇狩りも少なくなかった。
そんなこんなである番組の中で柳生さんが本業の傍八ケ岳倶楽部のオーナーさんとしてのもう一つの顔をお持ちであり、そちらについて取りあげられている番組に出会いました。年間に10万人にも及ぶ人々を招き、2019年までは日本野鳥の会の会長にも就任され自然保護活動に尽力された方でした。
速やかに緩やかに
柳生さんがお仕事をする上で心がけていることだと本当に素敵な笑顔でおっしゃっていました。
失礼ながら当時の私は「うむ、柳生さんの言いたいことはわかるぞ。わかったけどよく考えると真逆な言葉だな」くらいに受けとめていたとおもいます💦
でも何だかずっと心に残った。
柳生さんの本業の傍だけれど、本業に負けないくらい好きな仕事への信念。当時お忙しくて目が回らない中でどう向き合うか考えて生きていらっしゃる方しか出てこないであろうお言葉。
まさかまさかの今、子どもたちとピアノレッスンしている時の心がけの軸になるとは。
毎週レッスンは一人ひとりあっという間に過ぎます。
時間を見ながらです。
でもそんな時、柳生博さんの言葉が出てくる(笑)
大切なお子さんたちをお預かりしているので責任を持って効率を考えながらも、駆け足だけになってしまってはいかん。
心を緩めて、その子をみるレッスンを。
3分の2テンポよく運んだら残りの10分は緩やかに掛け合いながらなど。
少なくともその努力を。
速やかに緩やかに✨
どんな偉人の言葉より自分の中で生きています。
急いで掃除している時もふざけてつぶやいている時もあります(笑)
皆さんは普段暮らしていて気がつくと思いだしたり励みになっている言葉はありますか?